存在論日記2008年6月/ パリからのメール

パリからのメール

先日、パリに住んでいるニコラさんという方から、 一神教学会に宛ててメールが送られてきた(ただし、 フランス語ではなくて英語である)。

メールの内容は、要約すると次のとおりである。 「私は、"japanese monotheism"で検索して、 あなたがたのサイトを発見しました。 私は、 一神教についてのあなたがたの見解に全面的に同感です。 私は、もしもあなたがたが必要とするなら、 「共存型一神教とは何か?」を英語からフランス語へ 翻訳して差し上げたいと思っています」

これは願ってもない話である。 しかし、「無料で」とはどこにも書かれていない。 翻訳が終わったあとで料金を請求される、 ということもあり得るのではないだろうか。 そこで私は、次のような返信を送った。

あなたの申し出に感謝します。 しかし私たちは、 あなたの仕事に対して支払いをすることができません。 もしもあなたが報酬を必要としないなら、 私たちは喜んであなたにお願いしたいと思います。

すると、ニコラさんから次のような返信が送られてきた。

もちろん、私は報酬を必要とはしていません。 私がそれをしたいのは、その内容に共感したからです。

ニコラさん、すごくいい人っぽい。 私は安心して翻訳をお願いした。 すると、その日のうちに(現地時間)、 「共存型一神教とは何か?」のフランス語版、 "Qu'est-ce que le Monothéisme Inclusif?"が メールで送られてきた。

ところで、フランス語にはアクサンというものがある。 ニコラさんからのメールは quoted printableでエンコードされているので、 èは=C3=A8、éは=C3=A9、 êは=C3=AAというように、 アクサンの付加された文字が16進数に変換されている。 それらの16進数を èやéやêのような 文字実体参照に変換するのに少し手間取ったが、 メールをHTMLでマークアップしたものを サーバーにアップロード*1して、 「フランス語の文字に問題があればお知らせください」 というメールをニコラさんに送ったところ、 「まったく問題はない」という返信が送られてきた。

フランス語の文字に問題はないと述べたのち、 それに続けてニコラさんが書いていた言葉は、私を感激させた。 それは次の言葉である。

私は、日本語を知らないために、 共存型一神教についてあなたがたが書いたことが 十分に理解できないことを、 とても残念に思っています。 なぜなら、それが革命的なものだからです。

ニコラさんが指摘しているとおり、 共存型一神教は革命的(revolutionary)な宗教である。 これまでの宗教が「宗教1.0」であるとするならば、 共存型一神教は「宗教2.0」である。 しかし、この宗教が革命的なものであることを見抜いた具眼の士は、 これまで存在しなかったように思われる。 共存型一神教の誕生から2年。 私は今、ようやく、 共存型一神教の真の理解者を得たのかもしれない。

*1 http://www.monotheism.jp/frincmo.htm
存在論日記2008年6月/ パリからのメール
Last modified: Thursday, 19 June 2008
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